前回は、工程構成の登録まで説明してきましたので、今回
は製造で使用する部品の登録をしていきます。登録する部材は、購買品でも内作品でも登録できます。外注先で使用される部材も登録でき、その部材は支給品として扱われます。
それでは例を用意して、登録していきます。
品目一覧から該当の品目を選択し、上部メニューの「部品構成」をクリックします。
そうすると部品構成マスタが、選択された品目CDとその標準展開パターンが入った状態で起動します(展開パターン使用時)。もちろんメニューから直接「部品構成マスタ」をクリックして起動することもできますが、品目一覧から起動する方が、その後も品目に関するいろいろな操作ができ便利です。
部品を登録していきます。最初に品目をすべて登録します。
次に、親品目に対する必要数量を入力します。親に対する数量をそのまま書き込んでいきます。入力は次のようになります。
次の紐付手配の項目ですが、これは少し難しい説明になります。選択としては「品目準拠」「なし」「あり」からの選択となります。紐付手配とは、簡単に言えば、必要となる部品を在庫から調達するのではなく。在庫に関係なくその分だけ直接購入したり、直接製造したりするというものです。
例えば上の図の[H001]は半製品ですが、もし紐付手配を「あり」とすると、在庫がもしあったとしても[H001]の生産計画が、自動的に作成されます。[B001]の場合は自動的に購買品なので、仮発注が作成されることとなります。「品目準拠」の場合は、品目マスタの紐付区分を参照します。「紐付手配」の場合は、「あり」と同じ動きをし、「在庫引当」の場合は「なし」と同じ動きを取ります。
次は工程IDの項目ですが、これは部材がどの工程で必要かを入力します。工程IDを入力しなければ、その部材は製造開始と同時に必要ということになります。工程IDを入力すれば、その工程の開始日に必要ということになります。よって入力は次のようになります。
次に順序が逆になりましたが手番日数です。手番日数は、基準となる必要日(どの工程の開始日か)からどれだけ前倒しで必要となるかを入力します。手番日数はマイナス値を入力することも可能です。マイナス値を入力すると基準を何日過ぎた時点で必要日がくるのかということなります。
例えばH001の手番日数を5と入力すれば、製造開始日の5日前が必要日ということになります。これを踏まえて必要日及び納期の算出方法をここで書いておきます。
通常の品目でしたら、ここで終了ですが、[B002]は工程IDに外注工程を指定しているので、支給品という扱いになります。支給品の場合、無償、有償支給の選択と都度、まとめ支給の選択をする必要があります。
最初に有償支給、無償支給の違いを説明すると有償支給の場合、外注先に出ていった在庫は管理しないことになりますので、支給計画ができるだけになります。無償支給の場合、外注先に行く部材も在庫管理対象となりますので、外注先に所要計画が立ち、さらにそれを補う支給計画が立つことになります。無償支給の場合、外注先の倉庫も管理するということで、倉庫マスタにて外注倉庫も作成しておく必要があります。
全てを入力すると次のようになります。
半製品[H001]も内作品なので次のように入力しました。
[H001]工程構成
[H002]部品構成