受注には、仮受注という状態があります。仮受注になると出荷や売上の入力はもちろんできないですが、仮受注にすることにより、製品の部材の仮情報を生成します。これにより、内示ながらも必要品を事前に調達しておく準備ができます。

仮受注は伝票単位で行います。受注入力のヘッダー部分に仮受注のフラグがありますので、そこにチェックを入れます。


 

上記の受注を確定してどうなるのかを見ていきます。まず所要計画一覧を確認してみます。所要計画一覧は生産計画を展開した後に作成されるデータです。受注明細一覧を起動します。「受注管理」-「受注明細一覧」より起動します。起動したらそのまま「検索」ボタンをクリックします。そうすると、先ほど登録した、仮受注の列に「〇」のはいった受注が表示されます。その行を選択し(行をクリックして、その行が反転状態になる)、上のメニューの「所要計画」をクリックします。選択した受注の仮所要計画が表示されます。


確認すると、受注に対する仮の所要計画が1件作成されています。部品構成を確認するとS001の部品構成にH001があるので1件の所要計画ができたことが分かります。

 


作成された所要計画を見ていきます。所要計画一覧の行をダブルクリックすると、所要計画保守が立ち上がります。最初に受注Noに仮受注の受注Noが入っていることが確認できます。過ぎに子品目として[H001]が入っていることが確認できます。数量ですが次のようにして算出されます。

必要数 = 受注数 × 受注入数 × 部品構成.子単位数量 ÷ 部品構成.親単位数量

上記の計算に当てはめると 受注数 50 × 受注入数 6 × 子単位数量 2 ÷ 親単位数量 1 = 600となります。ただし、仮受注の所要計算では、工程計画の歩留りが考慮されていません。その事を踏まえて、事前に手配を行う必要があります。


次に必要日の算出方法ですが、まず受注の出荷予定日の5/21が基準となります。そこから無条件に1日前には親品目の製造が終わっておく必要があるので無条件に-1日となり5/20日が親品目の仮の完成日となり、そこから親品目の安全LTの1日がはたらくので納期は5/19日となります。そこから本来ならば、納期展開し製造開始日を求めるのですが、仮所要展開では、工程展開をすることなく、簡易的に親品目の手配LTによって算出します。手配LTは1日であるので製造開始日は5/18となります。あくまでも仮展開なので本当の展開とは計算方法が異なりますがある程度の目安にはなります。


 

所要ができたので、引きあたっているか確認するために未引当一覧も見ておきます。未引当一覧では仮所要計画の[H001]が表示されています。仮区分の列に「〇」がついていますので、この不足について手配をかけるかどうかは人の判断となります。

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